腱鞘炎とばね指
- 院長ブログ
久しぶりに治療のことを書いてみます。
今まで、腱鞘炎やばね指、当院でも何十例か治療してきました。
鍼やテーピングで改善はするのですが、手の指ですから皆さん
よく使い、中々治りきらない・・・。
私の中でも最悪内視鏡でする手術をすれば治る。
その為、患者さんとも痛みは和らぐが完治は難しいよって言ってきました。
しかし、最近の患者に3ケ月通院した患者がいて腱鞘炎は比較的早期に
治ったのですがばね指が中々治らず、これ以上は改善しないかなと
思っていたのですがばね指も完全に治り、自分の中で「あれっ」て?
その患者さんには2ヶ月位の患部への鍼とテーピング、もちろん手技も
したのですが、本当に完治したんですね。
これについて検証してみるとこの患者さん、本当に私が指示した事を
忠実に守り、日常での手の使い方も守ってくれて完治したのです。
私はよく勉強会で知り合い、俺はこれを治した、あれを治したと自慢する方が
よくいて、ある程度はそうかなぁ思うのですがやはり疑ってしまいこの人
相当なビッグマウスやなぁ~みたいに思っていました。
でも、そういった人たちは真剣に治療していて患者さんにもそれが伝わって
治っているのかなと。
私の学生の頃からインホームドコンセントといって患者さんにこの治療は
どういった治療をしてどういったリスクがあり、どのくらい時間がかかるのか、
日常生活にどういった事を気を付けるべきかを伝えるというのがあります。
今回の治療を振り返り、我々治療家が患者さんに説明をいかに心に響かせ
伝える事の重要性、患者さんにも他力本願的ではなく治療に本気で
向かい合ってもらうこと、大事だと思った症例でした。